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心の内側の話

2019年8月1日

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朝、ばあちゃんの夢を見た。

なんかだいぶ痩せてしまって、蚊の鳴くような声で、「はやく帰っておいで」と語りかけてくるような夢。

この間、親とラインで近況報告とかしてて、「ばあちゃんも心配して寝られん言うとるで!気が済んだら早よ帰ってきなよ!」と言われたのが、胸のどっかに残っていたからやろうな。

旅をしていて一番気がかりなのは、お金のことでもなけりゃ帰ってからの仕事の事でもなく、いっつも不安にさせている家族のこと。

ほんまに、世界一周なんて、最低の親不孝者のやる事だと思う。

とくに、就職してはやく結婚して子供作って、がマストの、うちみたいな田舎で、当たり前に学校卒業後真面目に同じ会社で働き続けている典型的な日本人の両親にしてみたら。

仕事辞めて一年も二年も世界周って、全然知らん外国で路上ライブして、なんて気絶するような世界だと思う。

路上ライブしながら世界をまわってみたいなんて、打ち明けたときは息子が戦争に行くと告げるときの、戦争ドラマでよくあるシーンみたいな大騒ぎだった。

それでも、日本を出るとき、善通寺のインターチェンジまで送ってくれた母親は、「やりたい事はやり残したらいかん。悔いのないように思いっきりやってきな。」と声をかけてくれた。その表情は涙がにじんでいたけれど。

今イスラエルにいるって事は言って無かった。

「テロばっかりやから絶対に中東には行くなよ!拉致されてもうちは助けられんで!」

とかすごく過敏になっていたから。

日本の情報だけに惑わされてからに!なんて、自分の親だけにイライラしてしまったけれど、日本で普通に生活していたら、イスラム=テロ、パレスチナ=戦争みたいなイメージが出来上がるんも無理ないのかな。

そんなで、ずっと隠して、まだエジプトおる!と言っていたんだけれど、だんだん嘘ついているって黒い重たい泥みたいなのが心に溜まってきて、最近何をやってもどっか気分が落ち気味だった。

「こめん、今イスラエルおる。でも紛争はもう終わっとるし、すごい先進的なただのヨーロッパって感じやで。」

と、言い訳がましく打ち明けた。

「あとごめん、旅する期間また伸びるかもしれん。」

という事も伝えた。

海外出る前に、海外保険に入るのは絶対や!と約束させられていた。

あと2ヶ月でその海外保険の期限が切れる。

それが切れるまでには帰ると思う、なんてずっと前に、適当な事を伝えていた。

「お金は飛行機分くらい残してもうほとんどないけど、今路上ライブでなんとか稼ぎながら生活が出来とる。自分の大好きな音楽でどこまでいけるのかどうしてもチャレンジしたい。ここまでできるっていう確かなものを持って自信持って帰国したいから。」

LINEのメッセージでそんなこと伝えていたんだけれど、既読になってもなかなか返事が返ってこなかったので、怒って無視されたかな?ついに縁切られるか・・なんてちょっと落ち込んでいたけれど。

数日ぶりに連絡が返ってきてた。

母親からだった。

「あんたが決めた事ならお母さんは応援するよ。実はあんたには黙っとったけど、お母さんも昔、海外にすごく興味があった。けれどそのとき、お母さんはやりたい事をやりきる事ができんかった。あんた見とると、半分は心配やけど、あの時のお母さんの夢を叶えてくれてるようにも感じて、半分は嬉しいんや。後悔はしてもらいたくないから、精一杯やってみな。」

多分、このメッセージを送るまでに父親と一緒に色々話し合った末に、決意を持って返事を書いたんだろう。

旅を延期するかもしれないという事について、絶対に認められるとは思っていなかった。

すごく嬉しかった。

めちゃくちゃ心配性で、保守的な両親が、こうやって伝えてくれたのがすごく意外だったし、逆に自分が今歩いている人生に対して、重みも感じた。

気持ちいいだけの旅で終わらせちゃいけないっていう、責任感かな?

それは一歩一歩踏み出す度に、重くのしかかってくる、けれど、自由奔放で怠け者のおれには、それくらいがちょうどいい。

まぁ所詮旅行なんだけれど、おれの中では”旅する事”が”ただの遊び”にはどうも結びつかない。

おれは旅してるぜ!なんて、必死に働いてる人と同じステージに立って、威張れるもんではないが、おれにとっては旅するのはすごく息苦しいし、不便だし、面白くないことも多い。

早く日本に帰って、規則正しい生活の中でのんびり暮らしたいなんてすごい思う。

だけれどその分、まとわりつく弊害を乗り切って一歩一歩と踏み出す度に、その刺激と、踏み出せたって達成感がたまらない。

地元の親友そうりょが言ってた言葉が心に残ってる。

「自由な時間の中で、やりたい事も、やりたくない事も、全力でやっていかないといけない。」

心地いい場所に流れ着き、ただただ時間を消費して、排水溝にじとりとどまり続ける髪の毛のようになってはいけない。

行けるところまで行きたい。見れるもの全部を見てやりたい。本当の自分を確立させたい。そんな思いを、一番理解してもらいたい人に、理解されたことが、嬉しくてたまらなかった。

もし自分の子供が今のおれと同じような事を告げた時。おれは100パーセントの愛を持って背中を押してやれるだろうか?

そういう人になりたいなあなんて思う。

日本人として恥ずかしい事はするな。

安全のためにはお金はケチるな。

保険には入れ。

また幾つかの約束をして、「なら引き続き気をつけて旅しろよ」と声をかけられた。

ちゃんと腹割って話してよかった。

心が少し落ち着いた。

帰ったら、しれっと恩返しせなな。

とか思って、旅中に感じたありがたみをここに書いておく。

このブログの存在、親には伝えていなくてよかった。

恥ずかくて言うてられんからな。こんな事は。

ばあちゃんも心配しとるやろうから、また時間作ってハガキでも出そ。

そんなところです。

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