スポンサーリンク

おれが教会で浮く話

2019年8月1日

スポンサーリンク

ナイロビ滞在7日目かなんかそこらへん。

この日は日曜日!

宿の従業員の藤田まこと似のおじいちゃんが、日曜日のミサで教会に行くらしく、そこで賛歌とか歌ったりするイベントやってんだけど来るかい?ギターで参加するか?それともカツ丼にするか?とはぐれ刑事風に誘ってくれた。

おおお、カツ丼も捨てがたいが、教会で賛歌とか、なんかおごそかしいがおもしろそうだ!とついて行ってみた。

乗り合いバンで20分、マダレというスラム街の隣に立つ見た目ただの石造りの建物に到着!
まことさん曰くここが彼らにとっての教会らしい。

中に入ると、すでに音楽が流れてきている。

ん!!なんじゃこりゃ!!!


教会というと、なんか神聖でおごそかな雰囲気のイメージがあったんだけれど、なにやら爆音で音楽が鳴ってて、なにここライブハウスか!?という盛り上がりを見せている!

キーボードを弾くにいちゃんが、キーボードの効果音機能で電子ドラムも操ってバックサウンドを一人で作り出し、ステージにゴスペルシンガーズみたいな太っちょのおねぇさんたちが並んで力強く歌っている。

そして真ん中で、まるで感傷系ロックバンドのボーカルのような立ち振る舞いで、細身のにいちゃんが大きなリアクションで、ジーザス!!と叫んでいる。

な、なんなんだここは・・!!!

(まことさん、どうやらぼくらv系バンドのライブに間違えて入っちゃったようですね。出ましょうか・・)

と声をかけようとまことさんの顔を見ると、彼はにっこりと微笑み、キーボードのにいちゃんのところまでおれを連れて行く。

そして、

「彼も仲間に入れてやってくれ!」

「あぁ!もちろんさ傷だらけのエンジェルボーイ!よろしくな!」

「は、はぁ。よろしくお願いします。」

「ジーザスの名の下に、鎖につながれし彼女の心のポケットに愛のバラの花を一輪、突き刺しに行こうじゃないか。」

「は、はぁ。よろしくお願いします。」

そして、ギターを取り出し、適当にコードを拾って合わせてみるが、おれのギターは生音なのでまったく聞こえん!アンプから流れる彼のキーボードと打ち込みのドラムが大きすぎて、ギターは飾り程度、足につけたチンバリンの音がかすかに聞こえるぐらいだ・・!!

ミサに訪れている人達(というかライブの観客)もなんだあいつ?という目で見ている。

無理もない、完全ローカルのこの教会に、突然訳の分からんアジア人が入り込んできて、挨拶もなしに足にタンバリンつけてギターを弾きだしたのだ。日本だったら刑事告訴事件だろう。

うわぁぁあ。。。。おれ超浮いてるー!!!

いつもどこでもたいがい浮いていることから、中学時代「あれ、ガモウくん、いたんだ。」という相性で親しまれていたおれ。

長年の研究から、多少の浮き具合には疲れて寝たふりやケータイでチャットに忙しいふりで華麗にかわすことが出来ると思いながら実際やっぱり浮いているウキウキピクニック系シンガーのおれではあるが、純度100パーセントローカルのこの教会においては、おれの存在はもうすでに浮くとかそういう次元ではなくなっていた。

しかし、まことさんもすでにおれの元を離れて観客たちと手を叩いて盛り上がっているし、おれにはもうギターを弾き続けるしかない!!!

おれは無心でギターを弾いた!

もうこの音楽に身をゆだねることだけが、おれの生存を証明する唯一の手段のような、世界の終わりの太陽が昇るその朝に初めて花を咲かしたアサガオのような、そんな中2な事ばかり言ってるからまたブログの読者が減るような、様々な思いでただ音楽に身をゆだねる!

おれの存在はすでに大気圏を超えていよいよ成層圏に突入しようとしていたが、キーボードの彼だけはいちいち

「おお!美しい!美しいよ!君のメロディは漆黒の闇に包まれしエデンの旧市街を照らす閃光のような輝きだ!ジーザス!この調子だよエンジェルボーイ!」

と大げさに褒めてくれるので、なんか楽しくなってくる!

「エデンさんありがとうございます!貴方のキーボードこそ、ゴルゴダの丘に咲き乱れし紅の花びらのような旋律ですぞ!!」

「ありがとうエンジェル!よしこのまま二人で、愛と裏切りに満ちたこの世界に哀しみの十字架を突き立てに行こうぜ!!!!いくぜ!!!!」

!!!!!!

「お兄ちゃん!なにしてるの!?もうミサは終わったよ!」

ゆっくりと目を開けると、心やさしきエンジェルの一人がおれを現世(リアルワールド)へと連れ戻してくれていた・・

……1時間ぐらい経ったのだろうか。

俺たちは弾き終えた!

ライブは終了したのだ!

俺たちは、ギターとキーボードをそれぞれに抱え、力強く握手をした。

途中で会長みたいな人の話で挨拶する時間を与えられて、丁寧な自己紹介により無事テロリストの疑いを晴らすことに成功したおれ。

冷めた目でおれを見つめていた観客たちからも、いい演奏だったよ!また来てね!とたくさんの社交辞令をもらった!!

いやぁ、教会でミサというと、重苦しいイメージがあったが、実際は週に一回、近所の人らで集まって神に祈りをささげるって名目で歌って踊ってはしゃぎましょ!って感じで、一種地域のコミュニティ的な役割を果たしてたんだな、という事を知れた。

そりゃそうだな、せっかくの休みに堅苦しく「神に忠誠をー!」なんてやってても、正味誰も乗り気ならんよな。

おれが入った時に歌ってた感傷系シンガーの後にも地元の人たちが続いてステージにあがって、好きな歌を歌ったり、ダンスを披露したり。

アフリカのこういうオープンでやりたがりぃなところ、好きやわ。

日本なら絶対恥ずかしい無理無理ってなるし、張り切って出て行っても「めっちゃ出しゃばるやんあいつ。。」みたいに冷められるもんな(おれ)。

んで、来てる近所の人たちがみんな、女性は綺麗なドレスを、男はスーツでビシッと決めて紳士にふるまってたのがかっこよかった。

アフリカの人たちは本当にオシャレだ。

今回行った教会なんかも、隣にはスラム街が続いていて、決して裕福なエリアではなさそうだけれど、まことさんもそうだったが、おじいちゃんがスーツに革靴で胸を張って歩く姿なんか、ハリウッド映画にでも出てきそうな貫禄と雰囲気があって素敵だ。

高級ブランド見せびらかすとか、そういう意味じゃなくて、あんな雰囲気が似合うじいさんになりたいもんやな。

最後に、教会の牧師さん?なんかな?じいさんが出てきて、神に祈りをささげることの大切さをみんなに30分ぐらい熱弁してた。

やっぱみんな正味音楽を楽しみに来てるって感じで、子供はケータイいじってたり、まことさんも目つぶって深く感動しているような表情作りながらめっちゃうとうとしてたり。

言うたら全校集会の最後の校長先生の話的なあれなんやけど、なんでか知らんがスピーチを英語でしてくれてたので、話がなんとなくわかる分おれは新鮮でおもしろかった。

話は中東の問題、ISISの問題に触れていた。

「どんな宗教だろうとどんな人たちだろうと、私たちはジーザスの名の下に愛を持って許し認めましょう。

エルサレムで始まった私たちの宗教、その時、ユダも、ムスリムも、とても近かった。

それは今あなたの隣にいる夫であり、妻であり、はたまた息子であったはずだ。

彼らが何をしようと、心を乱さず自分をしっかり持つことがたいせつだよ。

We will stand on my ground 。

それを忘れかけたら、教会に来なさい。神はいつでもあなたを正しい方へと導くのだから。」

なんかこんな感じのこと言ってて、すごいなぁって思った。

言うてることがってより、話の内容が。

おれの実家も田舎やから、こういう近所の集会とか、獅子舞の練習で集まったりとかあるけれど、絶対、町長の話題が国際情勢についてになるわけないから。

シリアの難民を受け入れるかどうか、なんて現実味がなさすぎて普通に日本に暮らしてたら考えもしないことやと思う。

5歳ぐらいのちびっ子達からポカーンとした目で見られながらも、必死で自分たちのあるべき姿について真摯に話ができるってのは、息苦しい事かもしれんけど大切な事だと思った。

とにかく、教会を取り巻く現地のコミュニティに、音楽、というキーワードだけで入り込む事ができた。

たとえ有名で美しい建築様式の教会を観光として見ても、「ほぉう。」ぐらいにしか思わん感傷砂漠少年のおれではあるが、こうやって、そこに生きる人たちの生の生活の臭いを知ることはすごく楽しく感じる!

旅で見るべきものは、人によってそれぞれ違う。

ガイドブックに記された足跡を追うだけの世界一周なんて、最初から攻略本を見ながらすすめるゲームみたいでなんか寂しい。

インドで出会った旅人で、シン君っていう人がいた。

彼は釣りが大好きで、新しい街に着くとまず市場に行き、その魚がどこで獲れたか聞くらしい。

そして実際そこに行って漁に同行させてもらったり、出来るなら自分で釣りにチャレンジしたり。

なんか、自分のやりたいように旅をしてて、素敵だなぁと思った。

いつだって決められた歩き方から脱線できる自由を、俺たちは持っている!

大切なのは嗅覚と覚悟と、自分にとって本当に見たいものは何かって自己理解と、なんかな。

そんなことを考えた。

まことさん素敵な機会をありがとう!!!

そんなところです。

ランキング10位入賞を目指してブログランキングに参加しています。1日1回のクリックで、1ポイント僕に投票されます!完全に読み込むまで、待ってね!……なぁに、天井のシミを数えている間に終わるよ。↓↓

終了

↑↑藤田まことファンのあなたは、クリック必須ですよ!!



ケニア

Posted by gamoyuki