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【ナイロビ/ケニア】最恐都市ナイロビで路上ライブと犬になる話

2020年5月13日

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宿で出会ったタッくんリョーくんのちゃきちゃき関西コンビ。

学校の仲良しらしく、卒業旅行でアフリカ縦断というとんでもねぇスケールを持った大学生達だ!

おれが夕方ナイロビ初路上ライブにチャレンジするぜー!!!なんて1人勇んでいると、

「せやかてほんま!めっちゃ見たいねんけど!おれらも付いてっていいっすか?」

と言ってくれた!

嬉しいな。

だいたい海外で日本人に会っても、

「おれ路上ライブやってるんすよ~!!」

「(いや聞いてないけど!何アピール?)ヘェ~そうなんだすごーい。」

「今日どっかでやろうと思ってて!」

「(えぇーだから何~)ヘェ~そうなんだすごーい。」

とよく冷めた目で見られるおれである。

長年、これは海外日本人バスカーあるある、日本人がシャイだからバスキングする人に対してちょっと冷たいのだと思っていたが、ゾロさんとか金丸さんとか他の一流バスカーさんの日記を見ていると、なんか、わりと、あの、そんなでもなさそうである。

しかし!

単におれの人間性に問題があるのではないかという可能性にはあえて触れずに、孤高の旅人ぶって旅を続けているわけだが、こんなふうに興味を持ってくれると嬉しい!
嬉しくてぼくちゃんうれションしちゃう!
そして飼い主のちなみちゃんに怒られちゃう!!

「こらっ!ゆーくん!ここでおしっこしちゃダメでしょ!」

「ごめんなさいわん!でも嬉しくて・・」

「もう!仕方ないんだから!ほら、こっちおいで!」

「ワン!!ワン!!!!」

「あははっ!こらっ!くすぐったい!、やめ、やめて….

「ユーキくん!!!!時間やで!!」

ハッ!!おっ!!!こらっ!!!おれの大切な妄想の時間をこのやろうってあ、ほんまやもう5時!!

「なにうつろな目で舌だしてペロペロしてんの!正味きっしょいわーせやかておおきに」

おおいかん!じゅるり(ヨダレを吹く音)

行くか!!

最恐都市ナイロビで、初路上だっ!!!

いや、っていうかな、ほんまこの世界に何個最恐都市あるんって話で。

ヨハネスブルグもそうやったし、この前行った愛しのダルエスサラームもみんな最恐都市やって言うてるし、南米にも1カ国に1箇所は最恐伝説あるらしい。

実際のところ、ここまでナイロビに関しては、たまに銃声が聞こえるけど、飛び抜けて危険やーというイメージはないし、ランキングで注目されたいだけで無理にタイトルに、

「最恐都市ナイロビで路上ライブ!」ビシッ

とかつけるやつマジキモいわ~とか思います。

そんな憤りをブラの隙間に隠しつつ、たどり着いたはダウンタウンの商店街!

シャッターが閉まってる店が一軒あって、人通りもなかなか、道路のスペースも申し分ない!いや!

オーストラリアで見かけたらもう一瞬でギター置いちゃうぐらいのベストスポット!

なんやけど、、、

んんんんんんんんん怖いいい!!!!!

だれだ最恐都市ナイロビとか最初に言うたやつ!!

いつどこで殺人強盗がおこってもおかしくないとか言うたやつ!!!

ブログのタイトルに最恐都市ナイロビで路上ライブ!とか書いたやつ出てこいー!!
今更引けんだろうが!!!

いや、やるしかない!!

ちゃきちゃき関西コンビも「なんやねんもうはよしいやぁしばくど!」という目で見てきている!

勇気を持って、隣の店のKB員さんに声をかけてみる!

「あのあのあのあのあのこここここ、ここで、あののののギギギギターをひ弾いてもいいい…..」

「おうノープロブレム!好きにやれやれ!!」

よよよ、よっしゃー!!!!やるっきゃないっっっ!!!!!!!!!!

30分後。







やベェェェェェェェェエ!!!

写真めっちゃかっこいい!!!!

プロ並みのテクニックでみんなから先生と呼ばれるたっくんが、ほんまええ加減にしぃやー!もうええわ!と言いながらもめっちゃいい写真たくさん撮ってくれた!!

うれしー!!!

いっつも自撮りで撮るばかりで、指とかUMAとか写りまくりだったおれのライブ記録写真に、革命が起きた!たく先生、ほんまありがとう!!

結果は1150シリング!!約1300円!!

いや、これは偶然で、最後に金待ちそうなやさしきマダムが1000シリング札入れてくれて、飛び上がった!本当にありがとうございます!

ご機嫌で、宿に帰ってからみんなでスーパーへ!

「ビールのみたいなー、でも高いなー!」

と言ってたたくくんに、

「おっしゃーおれに任せとけこちとら1000シリング稼いだ男やぞ!!一番高い酒かたっぱしから持ってこいやー!!!」

と、威風堂々先輩風を風速3億キロで吹かしてみたものの、

「わ!しまった!もらった1000シリング宿においてきてしもた!わ!財布の中50円しかない!ごめん、逆に買い物分ちょい貸してくれん・・?」

というなさけないおれ。

いつもなら、

なんでおれはこんなにだめなんだ。もう死んだほうがいいおれは。

と極端に落ち込むところであるが、彼らの

「ほんましょーもないで!ええよええよ!おもろいなー!」

と笑いで吹き飛ばしてくれるところが素敵だ。

宿に帰って、カンパイ!!!

いろんな話をした。

実は歳的にはもう社会人だけれど、世界一周などやりたいことで休学していて、まだ学生な彼ら。

周りと比較して早く働きたい!と焦ることもあるみたいだけれど、おれは、逆に学生時代に、そんな風に焦らず自分のやりたいことをやり切れたのがすごいと思った。

旅は人を大きくするし、弱くもする。

おれ、こんな事も出来るようになった!なんてにやけちゃうような体験もあれば、自分の小ささに、思いっきり悔し涙したりもするんだ。

それ全部含めて、旅はいい。

有名な沢木耕太郎の深夜特急の一節で好きなフレーズがある。

若者たちは果てのないシルクロードの旅に、美しいモスクや教会や自然の風景を探してるんじゃない。

彼らはただシルクロードを、道として、進むべき場所として捉えている。

もしそこになにか探すべきものがあるとするならば、それは自分自身だ。

人生一度きり。

簡単だけれど、意味の深い言葉で、生きたいように生きるその方法の一つを既に自分のものにできている彼らの生き方が、おもしろいし、素敵だった!

その後、おれの、ユーロビートのリズムに乗ってという曲が良かったと、YouTubeに上がってるのを何度も聴いてくれてたのがちょっと照れたけど嬉しかった。

そうなんだ!どんな人生でも、やりたいことやったやつが、一番幸せだ!

道に迷っちまっても、気にすることない!

どうにもならなくなってがんじがらめになったら、もういっそヘラヘラ笑って一緒に手を叩いて歌おうぜ、迷路の中で!

ありがとー二人とも!!!

そんなところです。

ランキング10位入賞を目指してWi-Fi砂漠アフリカからぎりぎりブログ更新中!これで押してくれなきゃ泣いちゃうんだから!ワンワンっ!!↓↓

終了

↑↑こらっ!ゆーくん、ムダ吠えしちゃダメでしょ!


ケニア

Posted by gamoyuki